PCで音楽制作 その4

☆ヘッドホン(オープン)からスピーカーへ

(前回のあらすじ) ドラムの楽器一つ一つの音の聞き分けに詰まったので、 J.Tさんに相談しに行くと、デスクの引出しから謎の袋が出てきました。

私 「そ、それは、製品評価のためにJ.Tさんが某メーカーに特注させたと いう1セット百万円はくだらない……」
J.T「そうじゃないって」

J.Tさんの顔は笑っていたが、目が笑っていなかった。もうこのネタはまず そうだ。

J.T「これはソニーのオープンタイプのヘッドホンで、私が一番お気に入り だと思っているやつです。ちょっとこれで聞いてみません?」

当然その場でノートPCに接続して、同じ曲を聞いてみました。

私 「おおっ、これはすごい。ドラムの音が一つ一つ分離して聴こえますよ! 音の定位 (左右の位置)もはっきりしてますし、これならいけそうです」
J.T「それを実現するのにはオープン構造にするしかなかったみたいですね。 それでしたら、これを買ってみたらどうです?」
私 「これは欲しいなー。……ところで、いくら位なんでしょう?」
J.T「実売2万円くらいですね。あと、売っている店が少ないので気をつけて ください。秋葉原だったらラオックスの2Fと……」

スーパーなエンジニアの人は、レアアイテムの出現位置まで把握しているら しい。というわけで、すぐに秋葉原に買いに行き、それを使ってドラムの音 取りをやり直しました。これでドラムの楽譜の精度が大幅に向上!

数日後、頼まれた用事があって某鶴川寮のM.Kさんにところに行ったのです。 M.Kさんは知る人ぞ知る趣味人です。その日はボーナスのほとんどをつぎ込 んだというステレオが届いていました。確か、前のボーナスの時にはえらく 高い茶碗か何かを買ったとか。こういう日は当然ステレオの試聴会です。

M.K「このシステムは丹下桜に最適だという評判なんですがどう思います?」
私 「ちょうど高めの女声ボーカルの高さのあたりの音が実によく出てます ね。それより上の音も濁りがないし、音像がはっきりとしてますから、 ……(略)。確かに丹下桜さんのアルバムには合っているように思います」
M.K「……正解です。私は何ヶ月もショップに足を運んで試聴を繰り返し、 繰り返し、やっとわかったことを、なぜ一瞬でわかるんですか?」

気がつかない間に私はスーパーなエンジニアの人に鍛えられていたらしい。 M.K「それでしたら当然良いスピーカー買わないとだめでしょう」(つづく)


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