PCで音楽制作 その5

☆スピーカー買うなら秋葉原

(前回のあらすじ) M.Kさんに高価なステレオ購入を勧められる。大ピンチ!!

M.K「スピーカーの違いがわからない人ならともかく、違いがわかるのなら ふさわしいスピーカー買わないとだめでしょう。ボーナス1回分をぽーん と出して、ひとついいものを買いませんか?」
私 「いや……お金がないから無理ですって」
M.K「お金くらいなんとかなるもんですよ。買っちゃいましょうよ」

何十万円もするスピーカーを買うのを断るのは当然としても、MIDIデータを 作る上でスピーカー購入は避けて通 れない運命なのでは!? とすると、どの ようなスピーカーを買うかは重要な問題です。

理想的なスピーカーとはf特(周波数特性)がフラットなものです。しかし、 フラットなスピーカーで音楽を聴くと非常に味気ないサウンドになります。 だから聴きやすいスピーカーには少々変化がつけられているのです。(注1)

M.Kさんが買ったスピーカーの場合は高域側は強めに出ていますが、低・中 域はやや弱めのようです。また、音の解像度が高めです。これはM.Kさんの 狙いである役者の声がはっきりと聴こえるという目的に合致しています。

音楽制作の場合、リスナーは様々な性能のスピーカーで聴くわけですから、 偏った性能のスピーカーで調整したサウンドでは、様々なリスナー環境では より偏りの強い再生になってしまいます。

このような方針を立てたところでDTM用のサイトを見ると、DTM用スピーカー が何種類も販売されています。だったら、それらの中から選ぶのが良さそう。 というわけで、あの方に相談に行きました。

私 「MIDI制作用にスピーカーを買おうと思うんですが、ローランドのDTM用 スピーカーのこの機種なんかはどうですか?」
J.T「それはだめ。それより日本のスタジオでは大抵ヤマハのNS-10Mを使っ てるんで、それなんかどうですか?」

なぜ即答? さすがスーパーなエンジニアの人は物知りである。

J.T「(Webを見ながら)これですね。2本で64,000円」
私 「やっぱりそれなりの値段はするものなんですね」
J.T「それでしたら、こっちのNS-1000MMはどうです? 2本で30,000円。そう いえば、10Mは防磁されてないので隣にモニターを置けないですよ」
私 「それはまずいので、1000MMにします」
J.T「買うんでしたら、実際に音を聴いてからの方がいいでしょう。明日、 一緒に秋葉原に行きます?」(つづく)

注1 最近のスピーカーのトレンドは、低音が出せることに重点が置かれて いるようです。そのため音のバランスが壊れてしまい、中域が聞き取りにく くなり、特に男性ボーカルが「ボーボー」としまりのない音になってしまい、 なんだか筒に向かって喋っているような声に聞こえてしまいます。しかし、 いま流行りのR&D系の女性ボーカル(MISIAや宇多田ひかる)には合っているよ うです。低域でドンドンと音を鳴らして高域で女性ボーカルを聞かせるソー ス(CDやMDなど)にはとっても「迫力」があっていいみたいです。普通のお客 様がお店のスピーカーを試聴する時には、これらのソースを聞かて、こんな コメントを「ね、すごい迫力でしょ」。そうすればお客様はいちころです。 「わっ、これすげー、これください」なんて。まさにメーカーの思惑通 り!! 間違ってもクラシックなんて聞かせてはいけません。


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