PCで音楽制作R その6

☆楽器別のパラメータの作り込み方(続き)〜評価

・ドラム

ドラムパートも、本物の奏法に合わせるのが基本です。ドラムセットのチャ ンネル(CH10)は、ドラム以外のパーカッション類も含まれるので、データが わかりにくくなりますが、まずドラムのデータをきちんと押さえます。意図 的な特殊効果 でない限りは、一人の人間が演奏可能な楽譜にします。

実際の曲では、書籍にあるリズムパターン集が使われることは少ないですが、 奏法として見ると基本は同じはずです。右手・右足がビートの表(**:000)を 刻み、左手・左足がビートの裏(**:060)を刻みます。

ドラムの特徴として、捨て音(ゴーストノート)と呼ばれる奏法があります。 微小な音を入れることですが、「ノリが良くなる」と言われるようにリズム 感を向上させる効果があります。

また、ベロシティーを全て100にすると楽器間のバランスがよくないので、 目的の雰囲気に合わせて楽器毎の強さを調整します。ベロシティーで調整す る場合が多いようです。

48:01:000 TR-909 Kick 1         90    60 右足、他の音と重なるので大きくしない
48:01:000 TR-909 Ride Cymbal    66 1:000 右手
48:01:060 TR-909 Open Hi-Hat    70 1:000 左手、延ばす音は少し大きく
48:02:000 TR-909 Snare 1        80    60 左手
48:02:060 TR-707 Closed Hi-Hat  65    30 左手
48:02:060 TR-909 Ride Cymbal    66    30 右手
48:02:060 TR-909 Kick 1         30    30 右足・捨て音なので極小さく
48:02:090 TR-909 Kick 1         90    30 右足
48:02:090 TR-707 Closed Hi-Hat  65    30 左手
48:03:000 TR-909 Kick 1        100    60 右足、3拍目は少し大きく
48:03:000 TR-909 Ride Cymbal    66    30 右手
48:03:030 TR-909 Ride Cymbal    66    30 右手
48:03:060 TR-909 Open Hi-Hat    70 1:000 左手、延ばす音は少し大きく
48:03:060 TR-909 Kick 1         90    60 右足
48:03:060 TR-909 Ride Cymbal    66    30 右手
48:04:000 TR-909 Snare 1        80    60 左手
48:04:060 TR-909 Ride Cymbal    66    30 右手
48:04:060 TR-707 Closed Hi-Hat  65    30 左手
48:04:090 TR-909 Kick 1         90    30 右足
48:04:090 TR-707 Closed Hi-Hat  65    30 左手


      48
       1               2               3               4
     000 030 060 090 000 030 060 090 000 030 060 090 000 030 060 090 
右手   R                       R       R   R   R               R
左手          HH       S      HH  HH          HH       S      HH  HH
右足   K                     (K)   K   K       K                   K
左足 O-------------- C---------------------- O-------------- C------ 

ドラムセットを2チャンネルで利用可能なMIDI機器があるので、その場合は CH10とCH11(またはCH9)に割り当てて使うことができます。利用法としては、 基本のドラムをCH10に、パーカッションや効果音、音響上の演出をCH11にす るとか、ステレオ感を出すため楽器をL/R(左右)に割り振る(CH10を左、CH11 を右)ものがあります。

・評価

以上のような演奏上の演出をつけたデータをMIDIに 詳しい方に聴いていただくことにしました。現状で、他の作者さんのいずれ のMIDIデータよりも、拾った音符の多さと正確さ(精度)は高いはずです。

私 「がんばって、こんな感じにしてみました」
J.T「おおっ、がんばりましたね。うん、すごいすごい」

MIDIに詳しい方は、誉めてくださいました。せっかくなので、隣の席の方に も聞いていただくことにしましょう。

私 「実はこんなMIDIデータを打ち込んでみたんですよ」
N.M「へえ、すごいですね。でも、MIDIだとこんな感じなんですね」
J.T「だって、それはプロが使ってる音源とは違うんだからしょうがないよ」
私 「ちなみに、他の方が作ったデータだと、こんな感じです」
N.M「なるほど。これはすごいですね。そっくりですよ」
私 「・・・」(え!? こっちの方がいいの!!)

他の方は外付けのMIDI音源を使い、その機能をフルにつかっているのですが、 私はソフトMIDI音源を使っていたので使用可能な機能が少なかったのです。 しかもポップスの音作りに必要な重要な機能が! N.Mさんを納得させるには、 その機能を使ったポップスらしい演出が必要なのか!! (終)

注: この記事では、Last regrets(作詞・作曲・著作権者: Key)の楽曲を耳コピして制作したMIDIデータの複数のバージョンを引用しています。


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