PCで音楽制作S その4

(前回のあらすじ) 音色の割り当て直しと和音内の音量バランス変化によりサウンドの雰囲気を変える作戦は成功しました。しかし……。

今のバージョンと以前のバージョンを聞き比べると、明らかに音の雰囲気が変わり、原曲に近づいた感じになっています。でも何日か聴くと、やっぱり違います。

私 「J.Tさん、今回のバージョンなんですが、原曲と比べるとやっぱり違う気がするんです。一本調子っぽいというか、全体的になんかこう動きが感じられないんですよ」
J.T「プロはミキサーを使って調整してますからね。MIDIでそこまでやる人はいませんよ」
私 「そうなんでしょうけどね……」

曲はたいてい8〜16小節くらいの長さのパートの連続で構成されているので、パート単位で原曲と聴き比べながら全部の楽器の音のバランスを調整するのですが、通しで聴くとパートの境目が目立ってしまうのです。

そこで楽器毎に独立したVolume設定用トラックを作り、楽器毎の音量を変化させることにしました。パートが切り替わる前後で滑らかに音量を変化させるように設定します。また、一部のパートではゆっくりと上げ下げして変化をつけます。しかし、ここでまた新たな問題が!!

音量変化の開始点または終了点をパートの切り替えのタイミング(1拍目)に合わせると、変化が目立ってしまう場合があるのです。この問題を回避するためには、例えば「3.5拍前に開始して1.5拍後に終了する」というように、拍とずらすことが必要だったのです。

また、この作業をしていて気がついたのですが、シンバル系のフェードインとフェードアウトや、シンバルやトランペット等のヒットを被せることは、上と同じようにパートの境目を目立たせなくする効果があるようです。なんとなく音を入れてるだけではなかったんですね。

私 「今回のアレンジはどうでしょう」
J.T「お、これはまたずいぶんすごいですね」
私 「データを見てください。こんな風に、パート毎に音量を調整してみたんです。まだ慣れていないので甘いと思いますが、こうすると結構いい感じになりますよね」
J.T「そうね。ただ、MIDIでここまでやる人はいないよね」
私 「いないっすかね?」
J.T「そうね。オーディオレベルの編集でやるから」

スーパーなエンジニアの人は、妥当な作業の割り振りを知っているようです。本日の作業……成功? (おわり)


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